原付の制限速度(時速30km)について!
第一回目は、「原付の制限速度(時速30km)について!」というテーマでお送りします!
昨年11月に開催された東方Projectの同人イベント「東方紅楼夢 17」の一般待機列に並んでいる時に、ふと、後ろから話し声が聞こえてきました。
内容としては、「原付でスピード違反をしてしまって、反則金7,000円を支払うことになった」というもの(愚痴に近い)でした。
それをきっかけに、原付の制限速度の妥当性について考えてみることにしました!
一般的に原付と言われているのは、第一種原動機付自転車(原付一種)のことです。
排気量50cc以下のものが当てはまって、それについては、制限速度が時速30kmに設定されています。
以前から、原付ユーザーの方々は制限速度の引き上げを訴え続けていました。
理由としては、
① 大きな道路などで時速30kmで走行したら、車にどんどん追い抜かれて危険であるということ。
② そもそも時速30kmという制限速度が決まったのは1950年代であり、時代遅れだということ。
などが挙げられていました。
原付ユーザーでない方でも、制限速度に対しては「厳しくない?」と感じる方が大半だと思います。
みなさんはどうお考えでしょうか?
私は、原付の制限速度(時速30km)は、これからも引き上げずに据え置くべきだと考えています!
理由は、速度と死亡事故の発生に見られる強い関係です。グラフ*1をご覧ください!
(一番右の棒線は気にしないでください)
令和2年に発生した原付の死亡事故のうち、
・時速31km以上での走行時に起こったものの割合は、66.1%
・時速41km以上での走行時に起こったものの割合は、51.9%
・時速51km以上での走行時に起こったものの割合は、34.2%
となっています。
また、原付の死亡事故率では、
・時速21〜30kmでの走行時に起こったものでは、0.4%
・時速31〜40kmでの走行時に起こったものでは、0.76%
となっています。
(死亡事故率は10年前の古いデータなので、参考程度にお願いします)
時速31km〜50kmでの走行時に発生した死亡事故の割合が、死亡事故全体の31.9%も占めています。
これは、少しの制限速度(時速30km)超過も危険だということを表していると見ることができます。
原付の死亡事故率を見ても、約2倍ほど違うのが分かります。
このように、速度と死亡事故には、強い関係が見られます。
つまり、時速30km制限は、一見すると厳しいように思えますが、現代においては人の命を守るという大切な役割を担っていると言えます!
特に原付などは、運転している方が外にむき出しになっています。
もし、事故が起きれば、死亡も含めた重大なケガを負う可能性が高いことは、想像に難くありません。
誰かの命もそうですが、運転者本人の命を守るためという意義はかなり大きいと私は感じています!
今回は、「原付の制限速度(時速30km)について!」というテーマでお送りしました!😄
2019年の道路交通法改正*2によって、ながら運転が厳罰化、2020年にも再度改正*3されて、あおり運転が厳罰化されました。
また、同年には、危険運転致死傷罪の適用範囲を拡大する法改正*4も実施されました。
記憶に新しいという方も多いと思います。
着実に進行している法整備の成果もあって、交通事故による死亡者数は、5年連続で歴代最少を更新しています。
これ以上、予期しない最期を迎えてしまう人を、出してはいけません。
死亡事故0は、某自動車メーカーも謳っていましたが、もはや夢物語ではありません!
原付ユーザーの方だけでなく、車に乗っている方も、もちろん歩行者の方も、安全には気をつけていきましょう!
私も道路交通法をしっかり守って、日々を過ごしていきます!
最後までご覧いただき、本当にありがとうございました!😆